地域医療崩壊を防げ
平成20年10月に都内の妊婦が救急搬送先が決まるまで、8つの病院に断られ、最後の搬送先で亡くなってしまった痛ましい事件はまだ記憶に新しいことです。医師不足、とりわけ医師の産婦人科、小児科離れからも医療崩壊の兆しが明らかになってきました。病院数が多いと思われがちの東京都でも実は人口10万人あたりの一般病院数、一般病床ともに全国38位と決して充実しているとは言えません。多摩地域では産婦人科病院多いといわれる立川市でさえも医療現場では質量共に不足感を訴えており、国立病院機構災害医療センターの小児科救急がなくなり産婦人科支援ができなくなるなど地域医療は益々厳しくなっていきます。
このような医療崩壊前夜の様相は、社会環境の変化はもちろんですが、国の失策によることが大きな要因といえます。国に対して抜本的な施策の強化を訴えると共に都において、例えば休日夜間の救急受け入れ体制の強化、救急搬送体制の強化など緊急にできることはどんな小さなことでも早急に実施する必要があります。
がん対策について
都ではがん対策推進計画を策定していますが、当事者であるがん患者の意見が反映されるようになりました。
パート、派遣労働者等のように会社での検診の機会がなかったり、平日に休みが取れないなどといった方々への便宜を図るため土日、夜間など検診できる仕組みが必要となります。がんに関しては若い人ほど進行が早いため早期発見が重要です。
例えば乳がんにおいて早期発見が難しいとされている現在のマンモグラフィ検診に加え超音波による検診など新しい技術を取り入れるなどして若年層への検診拡大を対応すべきです。
ITの活用が鍵
福祉先進国フィンランドにおいて4番目に大きな都市ヴァンター市を現地調査しましたが、そこでは行政サービスの多くの分野でIT(情報技術)の活用が進んでいました。医療についても2011年を目途にフィンランドの全ての病院で患者情報を共有化するシステムを開発中、その開発はなんと日本企業が担当。また在宅医療に関してインターネットを活用した医者と患者のコミュニケーション手段の開発やビデオモニターを使った高齢者の状況確認のトライアルなど、東京でも活用すべき施策を吸収しました。 |